http://chineseinput.net/에서 pinyin(병음)방식으로 중국어를 변환할 수 있습니다.
변환된 중국어를 복사하여 사용하시면 됩니다.
구로시마노리코 ( 久留島典子 ),남옥희 경북대학교 영남문화연구원 2011 嶺南學 Vol.0 No.19
家財目錄や買物注文といったリスト類から、上層武家や公家·寺院の衣·食·住を考察し、そこから庶民の生活實態を類推してきた。このなかで言及した若狹國の漁村有力者などは、階層としては庶民であろうが、その家付雜物注文をみると、天目茶碗·具足胄·弓などが列擧されており、最後に「世帶道具數を知らず」と書かれている。さらに甲斐國(山梨縣)の土豪八田家の慶長11年(1606)家財目錄(八田家文書)になると、まさにその數を知らずというほど多數の物品が、日常什器から茶釜·武具類まで書き連ねられている。このように中世から近世へと、上層庶民に次第に富が蓄積されるようになっていく狀況がわかる。このように、庶民の家財の歷史的變遷をさらに考えていかなければならないといえよう。だが、特に下層においては、基本的に近代に至るまで、家財の種類はそれほど增加しなかったと考えられる。今回の報告で考察したのは安定した日常生活だが、それが持屬するなら、最低限の衣食住の生活具があればよかったともいえる。むしろ問題なのは、中世の大部分の時期において、安定した生活がしばしば崩れ、飢饉などに日常的にさらされ屬けていたことである。こうした闇の側面も含め、中世庶民の生活實態を、多樣な資料を驅使して總體的に探求していく必要がある。