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부손(蕪村) 홋쿠(発句) 「蝉啼や僧正坊のゆあみ時」의 연구
황동원(黃東遠, Hwang, Dong-Won) 일본어문학회 2009 일본어문학 Vol.46 No.-
本稿は、蕪村発句「蝉啼や僧正坊のゆあみ時」に詠込まれている「蝉」と仏教用語「僧正坊」という言葉がいかなる関連性があって一句のなかに取り合わされて詠まれているのか、ということを究明しようとしたものである。いわば、「取り合わせ」の研究である。 そして、その答えを得るために、先行文芸たる漢詩文·和歌·連歌·貞門談林俳諧·芭蕉俳諧に詠まれている「蝉」の詩的イメージを精密に分析し、「蝉」と仏教との関連性がどの文芸から見え初めるかを追究した。 検討の結果、漢詩文·和歌·連歌において最も多く詠まれている「鳴く蝉」の詩的イメージが―「人生の黄昏期に入ったことを自覚させる」、「鳴き声がさわがしい」、「望郷の思いを起こさせる」、「恋心を募らせる」、「秋を予感させる」、「命の儚さ」、「悽惻の情を起こさせる」など―貞門談林俳諧に至っては、「蝉」の鳴き声が僧侶の読経する声に似ていることから、「経典を読む声」へと変ってゆき、やがっては、僧侶そのものやお寺とも関連づけられて詠まれているのが見られた。それに蕪村の詠んだ「蝉」題発句のうち、二五パーセントに至る発句が仏教と関連のある言葉を詠込んでいることを付け加えて、蕪村は貞門談林俳諧における「蝉」の詩的イメージを意識した上で、「蝉」と「僧正坊」とを組み合わしたと結論づけたのである。