本稿では、第1章で、中心人物であり語り手である<余>が、過去の出来事について叙述しながら、読者に語りかけ・働きかけるという状況を検出し、『趣味の遺伝』の作品世界は、<...

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부백 (경희대학교)
2010
Japanese
夏目漱石 ; 趣味の遺伝 ; 構造 ; 功利主義 ; 転換 ; 人道主義 ; 厭戦性 ; Soseki Natsume ; Shuminoiden ; structure ; utilitarianism ; conversion ; humanitarianism ; war- weariness
KCI등재
학술저널
219-248(30쪽)
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本稿では、第1章で、中心人物であり語り手である<余>が、過去の出来事について叙述しながら、読者に語りかけ・働きかけるという状況を検出し、『趣味の遺伝』の作品世界は、<...
本稿では、第1章で、中心人物であり語り手である<余>が、過去の出来事について叙述しながら、読者に語りかけ・働きかけるという状況を検出し、『趣味の遺伝』の作品世界は、<<余>が過去の体験を書いている過程>であることを把握した。そして、第2章では、<余>に叙述されている話の内容の様相をできる限り詳細に把捉し、この作品が<<余>が過去の体験を書いている状況が記述されている過程>であることを検証した。またさらに、第3章では、このような作中世界をさらに精密に分析し、この作品が、<自己の才気性の社会的な評価を強く求める学者であり・恋愛感情の遺伝の理論を考案したという過去の体験を持つ <余>が、小説という形態を通じて、かような過去の体験を題材とする成功譚を書いてみたところそれがうまくいかず、結局は、前半部にインファスィスした日露戦争の戦死者・遺族のモチーフと終局部の叙述を至妙に縫合し、厭戦性の光輝する小説への転換を取ることを以て、プロットと自己顕示的な欲求の調整をは図ったという話>を中心的な事件としているということを考察した。『趣味の遺伝』は、以上のように、<過去の体験をもとに功利的な成功譚を書こうとして小説を書いている<余>が人道的な厭戦性を帯びた小説へと書き換えて行く転換の過程>が記述された作品であり、転換点が位置する終焉部以降と、前半部が連結されることで、厭戦的な構えと筋が生じている。つまり、この作品は、叙述する<余>の意識を中心として考えるならば、戦争を厭う主旨と目的を持って書かれた厭戦文学であるとは言えず、その構成に重点を置いて考慮するならば、厭戦的であるとも言える。このように『趣味の遺伝』を厳密に探究する限り、この作品は厭戦小説と言うべきなのではなく、厭戦性を帯びた創作であると論定されるべきなのであろう。
참고문헌 (Reference)
1 竹森天雄, "趣味の遺伝…諷語の仕掛け. in: 漱石 文学の端緒" 筑摩書房 1991
2 芳川泰久, "漱石論" 河出書房新社 1994
3 平岡敏夫, "漱石研究 ESSAY ON SÔSEKI" 有精堂 1987
4 相原和邦, "漱石文学ー表現と思想ー" 塙選書 1980
5 大竹雅則, "漱石初期作品論の展開" おうふう 1995
6 "漱石全集 第3巻" 岩波書店 1979
7 亀井俊介, "漱石をよむ" 岩波書店 1994
8 宮沢健太郎, "漱石の文体" 洋々社 1997
9 駒沢喜美, "漱石における厭世文学 -「趣味の遺伝」-" (21) : 1971
10 大岡昇平, "漱石と国家意識-『趣味の遺伝をめぐって-』. in: 日本文学研究資料叢書 夏目漱石Ⅱ" 有精堂 1982
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2 芳川泰久, "漱石論" 河出書房新社 1994
3 平岡敏夫, "漱石研究 ESSAY ON SÔSEKI" 有精堂 1987
4 相原和邦, "漱石文学ー表現と思想ー" 塙選書 1980
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10 大岡昇平, "漱石と国家意識-『趣味の遺伝をめぐって-』. in: 日本文学研究資料叢書 夏目漱石Ⅱ" 有精堂 1982
11 竹永吉正, "日本近代戦争文学史" 笠間書院 1976
12 三好行雄, "夏目漱石事典" 学灯社 1990
13 熊坂敦子, "夏目漱石の世界" 翰林書房 1995
14 宮薗美香, "夏目漱石『趣味の遺伝』小論-「学者」の立場」と、日露戦争の報道に着目して-" 49 (49): 1997
15 江藤淳, "夏目漱石" 勁草書房 1971
16 山崎甲一, "写すわれと写さるる彼 -『趣味の遺伝』のこと" (23) : 1986
17 佐藤泉, "『趣味の遺伝』- 研究の現在. in: 国文学解釈と教材の研究 1月臨時増刊号" 学燈社 1994
18 秋山公男, "『様虚集』の基層" (99) : 1992
Neither Monk Nor Layman : Comparative Analysis of Shinran and Wonhyo’s Popularized Buddhism
정도전(鄭道傳)과 기타바타케 지카후사(北畠親房)의 국가관 비교 -『조선경국전(朝鮮經國典)』과 『신황정통기(神皇正統記)』를 중심으로-
학술지 이력
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학술지 인용정보
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| 2016 | 0.69 | 0.69 | 0.55 |
| KCIF(4년) | KCIF(5년) | 중심성지수(3년) | 즉시성지수 |
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