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    日本における民俗地図の傾向と方法 —日本民俗 “正月魚”について—

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    日本では民俗地図は民俗学における比較研究法のひとつに位置づけられている. 民俗地図とは民俗事象の分布状況(地域差)を示すことで、自然環境との関わりや歴史的な変遷を読み取る方法である. この場合、民俗事象とは、ことば、物質文化、社会制度、信仰など人の暮らしに関わる民俗のすべてを指す.
    日本における民俗地図の表現法には2つの方法がある. 民俗地図を作製する研究者の解釈により違いができる. ひとつは民俗分布を点で表すものである. もうひとつは、民俗の分布を領域として示すものである. つまり、点の集合として示された地図に、研究者の解釈を加えて抽象化したものである. 前者は調査地点を基礎単位として分布状況を示すものであるのに対して、後者は一種の文化圏を示すものとなる. 前者を民俗分布図というのに対して、後者を民俗領域図といい、両者を総称して民俗地図と呼ぶ.
    正月魚(新年の儀礼食に食べる魚)に注目して、民俗地図を作製し、具体的な検討をしてゆくことにする. 日本列島の場合、正月魚にどのような魚が用いられていたかをみてみると、図1に示したように、ブリの用いられる地域とサケが用いられる地域とに大きく二分されることがわかる. 西日本はブリ文化圏、東日本はサケ文化圏にそれぞれ相当する.
    先に示した年取魚は、巨視的に見たとき、日本列島を東と西に分けるものであった. しかし、そのように日本文化を長野県を含む中部地方を境にして東と西に分けるという考え方は年取魚のほかにも多く存在する. たとえば、年取魚と同じ正月の儀礼食でいうと、雑煮の餅の形がそうである. 図7にあるように、東日本の四角い餅に対して、西日本は丸餅である.
    植生による文化帯の設定は、日本列島に止まらず、広く東アジア的広がりを持つことになる. ナラ林文化であれば、日本海を挟んで東日本と中国東北部や韓半島北部が同じ文化帯ということになる. また、照葉樹林文化は西日本と東シナ海を挟んで韓半島南部から中国大陸の華南、そして長江に沿って雲南․四川の内陸部にまで及んでいる.
    以上のように、日本を東と西に二分して民俗文化を対比的に捉える見方は、その理解には広く東アジア的視野を必要とする. 日本の民俗文化だからといって日本列島内だけで見るのではなく、広く韓国や中国との共通部分にも目を向ける必要があるといえよう. そうすることで、新たな発見や解釈が可能となることもあるであろう. そのためにも、民俗地図を作製するときは現在の国家的枠組みを一度解体してみる必要があるであろう.
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    日本では民俗地図は民俗学における比較研究法のひとつに位置づけられている. 民俗地図とは民俗事象の分布状況(地域差)を示すことで、自然環境との関わりや歴史的な変遷を読み取る方...

    日本では民俗地図は民俗学における比較研究法のひとつに位置づけられている. 民俗地図とは民俗事象の分布状況(地域差)を示すことで、自然環境との関わりや歴史的な変遷を読み取る方法である. この場合、民俗事象とは、ことば、物質文化、社会制度、信仰など人の暮らしに関わる民俗のすべてを指す.
    日本における民俗地図の表現法には2つの方法がある. 民俗地図を作製する研究者の解釈により違いができる. ひとつは民俗分布を点で表すものである. もうひとつは、民俗の分布を領域として示すものである. つまり、点の集合として示された地図に、研究者の解釈を加えて抽象化したものである. 前者は調査地点を基礎単位として分布状況を示すものであるのに対して、後者は一種の文化圏を示すものとなる. 前者を民俗分布図というのに対して、後者を民俗領域図といい、両者を総称して民俗地図と呼ぶ.
    正月魚(新年の儀礼食に食べる魚)に注目して、民俗地図を作製し、具体的な検討をしてゆくことにする. 日本列島の場合、正月魚にどのような魚が用いられていたかをみてみると、図1に示したように、ブリの用いられる地域とサケが用いられる地域とに大きく二分されることがわかる. 西日本はブリ文化圏、東日本はサケ文化圏にそれぞれ相当する.
    先に示した年取魚は、巨視的に見たとき、日本列島を東と西に分けるものであった. しかし、そのように日本文化を長野県を含む中部地方を境にして東と西に分けるという考え方は年取魚のほかにも多く存在する. たとえば、年取魚と同じ正月の儀礼食でいうと、雑煮の餅の形がそうである. 図7にあるように、東日本の四角い餅に対して、西日本は丸餅である.
    植生による文化帯の設定は、日本列島に止まらず、広く東アジア的広がりを持つことになる. ナラ林文化であれば、日本海を挟んで東日本と中国東北部や韓半島北部が同じ文化帯ということになる. また、照葉樹林文化は西日本と東シナ海を挟んで韓半島南部から中国大陸の華南、そして長江に沿って雲南․四川の内陸部にまで及んでいる.
    以上のように、日本を東と西に二分して民俗文化を対比的に捉える見方は、その理解には広く東アジア的視野を必要とする. 日本の民俗文化だからといって日本列島内だけで見るのではなく、広く韓国や中国との共通部分にも目を向ける必要があるといえよう. そうすることで、新たな発見や解釈が可能となることもあるであろう. そのためにも、民俗地図を作製するときは現在の国家的枠組みを一度解体してみる必要があるであろう.

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    참고문헌 (Reference)

    1 "日本水産資源保護協?HP http://nrifs.fra.affrc.go.jp 2008.6.5"

    2 福田アジオほか編, "日本民俗大?典(下)" 吉川弘文館 2000

    3 佐?木高明, "日本文化の基層を探る" 日本放送出版協? 1993

    4 山純, "文の動物考古" 昭和堂 2007

    5 安室 知, "年取魚""長野?史民俗編-??1-" 長野?史刊行 1991

    6 "小西酒造HP http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/zouni/zouni/zouni_map.html 2008.6.5"

    7 松本市立博物館編, "?のきた道" オフィス?エム 2002

    1 "日本水産資源保護協?HP http://nrifs.fra.affrc.go.jp 2008.6.5"

    2 福田アジオほか編, "日本民俗大?典(下)" 吉川弘文館 2000

    3 佐?木高明, "日本文化の基層を探る" 日本放送出版協? 1993

    4 山純, "文の動物考古" 昭和堂 2007

    5 安室 知, "年取魚""長野?史民俗編-??1-" 長野?史刊行 1991

    6 "小西酒造HP http://www.konishi.co.jp/html/fujiyama/zouni/zouni/zouni_map.html 2008.6.5"

    7 松本市立博物館編, "?のきた道" オフィス?エム 2002

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    KCIF(4년) KCIF(5년) 중심성지수(3년) 즉시성지수
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