本論文では、韓国語、中国語、並びに英語の母語話者における日本語の助詞「ハ」と「ガ」の習得に 関する先行研究を概観、整理し、どのような結果が報告されているかをまとめ、将来...

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다국어 초록 (Multilingual Abstract)
本論文では、韓国語、中国語、並びに英語の母語話者における日本語の助詞「ハ」と「ガ」の習得に 関する先行研究を概観、整理し、どのような結果が報告されているかをまとめ、将来...
本論文では、韓国語、中国語、並びに英語の母語話者における日本語の助詞「ハ」と「ガ」の習得に 関する先行研究を概観、整理し、どのような結果が報告されているかをまとめ、将来の日本語教育研究への橋渡しを行う。
調査方法は先行研究によって大きく分けて、作文資料、発話資料、空欄補充アンケート、文法性判断、内省ㆍプロトコル、コンピェェータ利用などの六つの方法が用いられていることがわかった。
調査方法の違いや学習者の日本語能力に相違があることから、一定の結論に達することは現時点ではできないが、大まかに述べると、韓国語話者、中国語話者、英語話者、共通して、主題「ハ」と目的語「ガ」が比較的よく習得できていて、対照「ハ」が比較的習得が遅いようだ。総記「ガ」と節内主語「ガ」に関しては、韓国話者はよくできているが、中国語話者と英語話者には比較的難しいようだ。また、中立叙述「ガ」に関しては、韓国語話者ど英語話者はよくできているが、中国語話者にとっては難しいようだ。
最後に、これからの日本語教育研究者は、学習者の母語(L1)と目標言語(L2)の異同みるだけでなく、学習者言語(中間言語、interlanguage)と目標言語(L2)異同もみる必要があり、いろいろな角度から学習者言語を分析することが重要であることを主張した。
学習者言語を分析解明しようとする日本語習得研究は、日本語教育の一基礎研究としてこれから大いに進められるべきであろう。
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