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하야시슈우야 한국경쟁법학회 2010 競爭法硏究 Vol.22 No.-
ここ20年の間、アジアの樣樣な國や地域において競爭法·競爭政策が急速に發展してきた。この流れをアジア市場全體の競爭環境整備につなげていくためには、先進國による法整備支援が必要不可欠である。ところが、アジアにおいては、國あるいは地域によって競爭法·競爭政策の整備の度合いやあり方が異なることから、アジアに對する最大の支援國である日本は、支援を受ける側のニ―ズを踏まえた效率的で效果的な支援をどのように構築するか、という問題に直面している。日本の公正取引委員會は、海外の競爭當局に對する技術協力として樣樣な形で硏修を實施しているが、その企畵立案については、個個の硏修プロジェクトごとに同委員會の擔當者がアドホックに行っているのが現狀である。しかし現在は、中長期的視野にたった法整備支援の戰略を立て、それを基に個個のニ―ズに應じたプログラムを 討することが求められている。また、このような認識に立脚しつつ、今後の技術協力を企畵立案するにあたっては、關連する學會との連携强化、支援を受ける側のニ―ズ、日本の技術協力の類型と求められる支援との相關等を綜合的に分析し、最適なプログラムデザインを可能にする體制を整える必要がある。ところで、少なくとも今のアジアにおいては、自由競爭一변倒ともいえる米國型の競爭法·競爭政策は有效に機能しないだろうと感じられる。つまり、アジアの競爭法は「競爭の公正さ」を拔きに語ることはできないのではないか。また、先進諸國では一定の成果をあげてきた競爭法·競爭政策であっても、環境問題や勞動者搾取などアジアにおける深刻な社會問題が、その機能を妨げるおそれもある。かかる意味で、企業の社會的責任や勞動法との接點を、經濟法理論のなかでどう位置づけるべきかという點が、今日的課題として提起されている。かたや、アジアの競爭法の特徵として、不公正な取引方法の規制に重點が置かれている點、また搾取濫用を中心とした市場支配的地位の濫用規制を置く點が擧げられる。そこでは、公正取引の維持が自由競爭の維持よりもよく理解され、支持されやすい。そしてこのことは、市場機能の暴走からアジアの地域「社會」を守るという觀點からすると、アジアの競爭法がもつ强みであると思われる。アジアの法制度は、基本的に歐米の法を繼受したものではあるが、アジアの「生ける法」には慣習法的なものを起源とするものも多く、その意味では歐米とアジアの間には「ズレ」がある。これを競爭法理論にどう織り입むべきかが問題となる。結局、競爭法における效率性至上主義を、競爭法領域におけるアジア地域硏究という觀點から相對化すること、また、取引の公正を重視する點をアジア競爭法の特質として積極的に評痂すること、そして、不公正な取引方法に對する規制が、日本における獨禁法の定著にとって不可欠であったという經驗を전えること、この三つがアジアにおける競爭文化の定著には欠かせないもののように思われる。競爭メカニズムに期待される古典的な機能は、第一にライフ·チャンスを自己責任で自律的に追求する機能であり、第二に、實現される資源配分の效率性を保障する制度的仕組みとしての機能であり、第三に生産性とは直結しない理由による差別を排除して、手續き的に衡平な處遇を擔保することである。そのいずれにおいても、そこで行われている競爭の「公正さ」に對する檢證が不可欠である。「公正な競爭」とはいかにあるべきか、という論點は、アジアの經濟發展の進展と企業活動のグロ―バル化が進む中で、きわめて今日的な課題である。それゆえにこそ、あるべき競爭法政策とその法整備を求めて、いまほど賢慮と熟議が必要とされているときはない。
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